ローレルとベイリーフの違い
よくレシピなんかで「ベイリーフ(ローレル)」と書いてあるのを見かけるので、同じものの別名だと信じて疑ってませんでしたが、ベイリーフとローレルは別ものであるという話を小耳に挟んだので、占星術的ルーラーシップにもかかわることでもあり、多少確認してみました。
結論から言うと、どこぞのベイリーフ、例えばインドのベイリーフ(Indian bay leaf)である旨が明示されていないなら、ベイリーフ=ローレル=月桂樹の葉、ということでほぼOKっぽい。『インドのベイリーフ』を用いるべき時は、それが明示されているかインド文化の物事の時、的な。少なくとも私はそういう認識でいこうと思いました。
月桂樹、ローレル
クスノキ科ゲッケイジュ属(Laurus)
葉脈が羽状脈

インドのベイリーフ(乾燥葉)
クスノキ科ニッケイ属(Cinnamomum)
葉脈が平行脈っぽい

英wikiのベイリーフのページ https://en.wikipedia.org/wiki/Bay_leaf では
The most common source is the bay laurel (Laurus nobilis).
(DeepL訳)最も一般的なものは月桂樹(Laurus nobilis)である。
Culinarily, Indian bay leaves are quite different, having a fragrance and taste similar to cinnamon (cassia) bark, but milder.
(DeepL訳)料理用としては、Indian bay leavesは全く異なり、シナモン(カシア)の樹皮に似た香りと味を持つが、よりマイルドである。
とのこと。
一般的なものの名称がすでにbay laurel 。Laurus nobilisは日本でいう月桂樹の学名、フランス語でローリエ(laurier)。
他の種類のbay leafもなんやかんやローカル色が強いので、英語で漠然と「bay leaf」とだけ記しているなら、それはLaurus nobilis=月桂樹のことを差すのが自然なことかと。
その辺のスーパーで買ったローレルとamazonで買ったインド産ベイリーフの香りを比べてみたところ、ローレルに比べてベイリーフは穏やかというかぼやけた感じというか、いい香りの枯れ葉というか。もしかしたら鮮度が影響してるかも?。あいにくシナモン感はよくわかりませんでした。自分的には、インド料理もローレルでいいかなぁ、、、と。入れすぎない方がいいかな。
で、ルーラーシップの確認。
J.Lee Lehman の the book of rulershipsでは
(DA:Claude Dariot、LI:William Lilly、CU:Nicholas Culpeper、RA:William Ramesey、GA:John Gadbury)
Laurel … 太陽 DA022, LI071
Laurel Tree … 太陽 DA023, LI071
Bay … 太陽 CU
Bay … 獅子 CU
Bay Tree … 太陽 RA057
Bay Tree … 木星 GA068
Cinnamon … 太陽 DA023, LI071, RA057
Cinnamon … 火星 LI272
(cassiaは見つからず)
ローレルもベイもシナモンも、だいたい太陽。さすがアポロンの聖木ローレル。シナモンについては後でゆっくり調べよう。。。インドで使うものはヒンドゥー占星術見といた方がいいのかもしれないけど、自分はほぼやってないのでスルー。
余談ですが、日本語の『月桂樹』は中国由来で、中秋節や月餅の話にもつながっていくみたい。
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