digitalfortuneのtopか毎日の星占いページあたりを飾るべく、adobe stockでそれらしい素材を漁ってwheel of the yearに組み立てました。
wheel of the yearとはペイガンの祭り年次サイクルを描いたもので、二至二分(冬至・夏至、春分・秋分);Quarter Daysとそれらの中間;Cross-Quarter Daysがマークされてるもの。太陽黄経的な中間点は東洋の四立(立冬、立春、立夏、立秋)のが正確だけど、wheel of the yearの中間点はアイルランドのお祭りから発しているのでこういう日取り。
Wheel of the Year
● 記号の謎
で、この中にはそれぞれの祭りand/orシーズンを示す記号があるんだけど ↓
これ、昔フォント集めてた頃に見かけたなぁ、、、と思い、頑張って一生懸命探しました。
で、そのフォントがこれ。
PR ASTRO FONT(fonts4free.net)
作者Peter Rempel氏のサイトはたぶん https://pr-fonts.com/
https://www.fonts4free.net/pr-astro-font.htmlのキャプチャ
赤く囲ったYULE,MABON,LITHA,OSTALA(二至二分)はあるけどSAMHAIN、LAMMAS,BELTANE,IMBOLC(四立)が無い。
ので、記号の元ネタを探しまくりました。古いものなら美術館サイトや博物館サイトに素敵画像があるんじゃないか、と。
んでたどり着いたのがreddit。
https://www.reddit.com/r/Wicca/comments/11dcsn3/what_is_the_origin_for_those_symbols_are_they/
What is the origin for those symbols? Are they ancient or recent? I see them everywhere on social media but what is their primary source?
(wheel of the yearの)シンボルの由来は何ですか?それらは古いものですか、それとも最近のものですか? ソーシャルメディアのいたるところで見かけますが、その主な情報源は何ですか?
これによると
- 8つともNigel Pennick の The pagan book of days : a guide to the festivals, traditions, and sacred days of the year (初版;1992年)で traditional sigils(伝統的な印章)として紹介されている
- Quarter Days(二至二分)は Scott Cunningham が Wicca A Guide For The Solitary Practitioner(初版;1988年)p.176 で四季のシンボルとして提案
- Quarter Days(二至二分)は Rudolf Koch の The Book of Signs(1930年に出版されたものを無修正で1955年に再版)p.57でも四季のシンボルとして出現
とのこと。
THE BOOK OF SIGNS / RUDOLF KOCH p.57
諦めきれずにしつこくpagan book of days で検索し続けていたら R Chambers の the book of days vol.1(出版1863) のpdfが引っ掛かり、なんとなく眺めていたら。the clog almanacのところで SAMHAIN と LAMMAS っぽい記号を発見。
ちな the book of days は internet archive で「the book of days Chambers」と検索するといっぱい出てきます。
THE BOOK of DAYS vol.1 / R CHAMBERS より
LAMMASっぽいものの下にある箒のようなものもBELTANEっぽいような気がする。
あいにくこの暦の読み方がイマイチわからないので、関係ありそうな記号と時期が合致してるかどうかの確認はそのうちやる気になったら。。これ調べてた後、ケルト占星術でもすっころげてケルト暦やらCOLIGNY CALENDARやら確認しまくったり、ストーンヘンジとpassage grave(羨道墳と呼ぶらしい)から日本の前方後円墳までだらだら確認し続けて、今、やや燃え尽きモードです。
clog almanacについて、コトバンクによると
棒暦(読み)ぼうごよみ
…政府機関や学会では〈年報〉ということもある。年鑑の起源はイギリスやスカンジナビア諸国で中世まで用いられた原始的な棒暦clog almanacである。これは短冊形の木片に日月星辰の運行を記したものであった。…
だそうです。
追記 2024/1/14 15:57
そいえば、最近のLitha(夏至)のシンボルはなぜか天地逆転してるみたい。古めのものはみんなドラゴンテイルの崩れたのみたいな形なのに、最近のはヘッドを可愛くしたようなのが多い。手持ちの画像だと、adobe stockからダウンロードしてきたものはヘッド型、文献から引っ張ってきたものはテイル型。理由は不明。
Wicca A Guide For The Solitary Practitioner / Scott Cunningham p.176
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